ごお







がやがやと騒がしい講堂。そこに人一倍でかい声で、二人がさけぶ。

「「みんなーっ!!ちゃんと準備出来てるかなー?」」


生徒会の双子か。名前?興味ない。

うおおお!!!!!と講堂が咆哮した。さすが男子校。

「よしよし、みんな怪我は無しだよ☆」
「だよだよ!あ、そうそう。みんな三年生の学年首席って誰だか知ってるー?」
 
語尾を繰り返しているのは茶色い髪の方。
ざわ、と騒がしくなったが、直ぐに前の方にいた生徒が行方不明の学年首席、でしょー?と声をあげた。
 
「そうそう!あの方が、先日留学から帰って来ましたー☆」
 
さらにうぉおおおお!!!!と騒がしくなる講堂。これはあれか、期待とかその他諸々の叫びか。
 
 
「んじゃあどうぞっ!「志月暦先輩でーす!!」」
 
 
 
派手な歓迎をした会計二人。内心馬鹿にしてんだろうね。
 
こつ、と音を立てて講堂のステージに現れる。

「…志月です。」
 
そうマイクで喋ると一瞬静かになって、…ほんとドーン!!位な歓声?が。耳がおかしくなるよ耳が。
 
途端に抱いてー!等々の嵐。
うっぜぇえええ。
 
「……戻っていい?」
 
そう双子に告げると、星付きで話すピンク髪の方が一瞬じろり、と睨んでからいい笑顔。
 
「……どうぞ☆」
 
…その笑顔が怖い。




←前 | 次→
6/26
Back
TOP
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -