新入生歓迎会、開始





 
……なんで屋上にいるんだよ首痛いだろ。
 
「「皆体調は万全かなー!?」」
 
そう叫んだ双子。マイクいらないだろ。
 
おぉおおお!!!!!!と叫びだすゴツい男共。そのうちオタ芸はじめんじゃねぇかな。
 
「それじゃあー皆バスに乗ってね☆」
「グループ事だよ☆」
 
「「んじゃ移動かいしー☆」」
 
 
双子会計の合図により皆ざわざわと騒ぎながらバスに乗る。
あーあ…超鬱。はきそー。
 
 
 
 
 
 
 
 
数分して出てきた生徒会が、また喋る。
 
「1番は俺と瑞季、2番は春と秋、三番は貴一、四番は綾中だ。とっととグループんなって移動しろ。」
 
そう言い放ったのは会長。…名前は知らない。…あ、いた。書記の奴。
 
見つけた書記君の肩をとんとん、と叩く。
 
「…あ、」
 
僕を見た書記君は驚き?の声を上げてペこりと頭を下げた。礼儀がしっかりしている。
 
「…よろしくね。僕は志月暦。」
 
「…畠山貴一、です。」
 
「…あれ、もう一人…は…?」 
 
と、ゆっくりと走ってきた平凡くん。
 
「…佐竹環……です。」
 
びくびくと自己紹介した佐竹くん。目線は僕の頭。………怖いのかな。
 
「僕は志月。…これは単なる僕の趣味だから、気にしないで。」
 
髪を一束摘みながら言う。
 
「…は、はひ……」
 
 
 
……打ち解けるのは難しそうだ。




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