エースと女王さま しおりを挟むしおりから読む 冴香「『読んだよ!』ボタンのご利用、いつもありがとうございます」 哲「皆さまの優しさのおかげで生き長らえていますと、おかーさんが感激で咽び泣いています」 冴香「ていうか、泣くくらいならさっさと書けばいいのよね。あれとかそれとか色々」 哲「いや、でも珍しく家仕事に励んだりしてるみたいだし…」 冴香「そんなことは読んでくれてる皆さんには関係ないのよ。1000Hitお礼文の初璃たちの予想を裏切ることなく、センバツにどっぷりハマってたくせに!」 哲「まぁ、そうだけどねー。でも同じ野球好きとしては、気持ちは判らんでもないと」 冴香「甘いわよ! あと何たらいうアニメにハマって、夜遅くまで見てたりしたんでしょー。その時間を書くほうにあてろっていうのよ! まったく…」 哲「そうだねぇ…」 冴香「それに今回は3000Hitのお礼も兼ねた拍手なんですって? 何、この姑息っぷり!」 哲「2000Hitのお礼小説も出来ないのに、これ以上の新作は書けないって…」 冴香「そんなの自分が悪いんじゃないの!」 哲「あー…いや、まぁ。確かにね。そうなんだけど」 冴香「何よ、煮え切らないわね。言いたいことがあるんだったら、はっきり言ったら?」 哲「いや、あんまりおかーさんについての文句は言わないほうがいいかなーとか」 冴香「何でよ?」 哲「だってさー、まだ終わってないじゃん。俺らの話」 冴香「は?」 哲「だからさー、まだ終わってないでしょ。俺らの話」 冴香「そうね」 哲「ってことはさ。今後の展開はまだ、おかーさん次第ってことでしょ?」 冴香「そういうことになるわね」 哲「ヘタに刺激して、おかーさんの機嫌を損ねて、痛い目に遭わされるのはイヤだなぁと思いまして」 冴香「……ヘタレ」 哲「ヘタレ言うなよ! 俺だって早く幸せになりたいんだ!」 冴香「なればー? そんなの自力で頑張んなさいよ」 哲「それをあなたが言いますかー!?」 冴香「じゃあ、わたしにどうしろって言うのよ?」 哲「そう言われちゃうと何か本気で虚しいよね…」(遠い目) 冴香「う……っ」 哲「確かに長期戦は覚悟してましたからー? 別にいいんですけどー? でもさー、何て言うかさー。そこまで他人事みたく言われちゃうとさー。俺としても、思うところがあるわけでー」 冴香「……言い方がムカつく」 哲「どっちがだよ?」(ずいっ) 冴香「な、何よ?」(後退り) 哲「んー? だって冴香さんが言ったんでしょ」(更にずいっ) 冴香「な、何を?」(更に後退) 哲「自力で頑張れって。だから頑張ってみようかなーって」 冴香「頑張る方向性が違くないっ?」 哲「えー? でも、ただ待ってるより効果ありそうだよ。顔赤いし」 冴香「や、それ以上近づかないでよ!」 哲「まぁまぁ」 冴香「まぁまぁ、じゃないっ!」 哲「……あれ、冴香さん?」 冴香「何よっ!」 哲「何かいい匂いすんね」 冴香「っ! セクハラー――っ!」(バキッ) 哲「っ、てぇー! おま! 今、グーで殴っただろ!」 冴香「寄るな嗅ぐな触るなこのバカ!」 哲「いや、まだ触ってないし」 冴香「だから触るなと言っとろうが!」 哲「口調が壊れてきてるよ、冴香さん」 冴香「誰のせいよ!」 哲「俺のせいだねぇ」(ニコニコ) 冴香「……何でそんなに楽しそうなのよ」(げんなり) 哲「だって楽しいし」 冴香「悪趣味!」 哲「つーか、冴香さんはアレだよね。多少壊れてたほうが可愛いよね」 冴香「またあんたはそういうことをしれっと…っ!」 哲「えー、じゃあ真面目に耳元で囁いてみるー?」 冴香「いらないっ! もう終わる! さっさと終わる! ウチ帰る!」 哲「うわぁ、完全に壊れちゃった(笑) それじゃ、そろそろ締めますかね。えーと、相変わらずオチも何もあったもんじゃない会話文にお付き合い下さって、ありがとうございました! 不肖のおかーさんではありますが、今後ともよろしくお願いします」 冴香「……ありがとうございました」(ぐったり) 【おしまい】 |