紙飛行機
紙飛行機に「好き」と書いて真っ青な空に向かって飛ばす。
今は授業中
そして自分は初のサボり
「私だってたまには感傷に浸りたいんだ。」
小さく言い分けをしてごろんと寝転んだ。
見上げたこの空を彼も見たのだろうか?
好きになってしまったけど相手は男で不良
(…せめて友達になれれば)
会話なんてしたことがない相手に認識さえしてもらってないだろう。
(こうなったらふて寝だっ!!)
「へぇ〜あの鬼の委員長もサボる時があるんだな。」
太陽に当たり煌めく銀の髪。
直感で彼だと思った。
「元親…好きなんだ。」
夢ならこんなにも堂々と言える。
紙飛行機なんて飛ばさない。
ひと時の夢を楽しもうと思った時に体を引き寄せられて現実に引き戻された。
いるはずのない彼
寝起きで混乱した頭にはっきりと浮かぶ元親の顔
「長政がこんな大胆だと思わなかったぜ。」
「えっ!?あっ…なん…で」
混乱する私に一枚の紙を突き付ける。
それは先程自分が飛ばした紙飛行機
「ご丁寧に俺の名前書いてあるし、お前が飛ばしてるとこ見てたし。」
「あっ///…これはっその、あのだなっ…。」
もっと混乱する私をさらに抱き寄せ元親は囁く。
"俺も好きだぜ"
青空に吸い込まれるように高く高く飛んでいく真っ白な紙飛行機
End
★お礼
長政が可愛すぎる!なぁに紙飛行機飛ばしてんだし!(鼻血)
こんな可愛い奴がいたら嫌でも愛しちゃうわ。元親興奮しただろうな…(素敵な作品なのに気持ち悪い感想御免)
長政祭り、応援してるよ!
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