翌日、俺は斎と聖史に鋼島のことを言い、たったの二日で鋼島とはすっかり仲良しになった。もちろん、窒素やウラン、ヘリウムのことも言い、あとは鐘城とテルルのことをちょっとだけ言っただけだった。そして俺は驚愕した。あの不登校の鐘城が学校に来ていたのだ。何があったときけば、「べつに。テルルが行けばって言ったのよ」と台詞を吐き、そのまま読んでいた本へと視線を落とす。鐘城を学校に来させたテルル張本人は今鐘城の家で薔薇本とやらを読んでいるらしい。なんだ、薔薇本とは。