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蝉時雨が降り注ぐ夏の日。
小学六年生だった詩織は帰って来ない母を心配して登った本殿で、 大きく美しい妖を見た。そして、

「母さん…?」

犬飼一族当主 犬飼 譲李はその日、その場所で、まるで眠るように、短いその人生の幕を閉じたのだ。

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