---晋助さま!





…どうした、おめーら。


晋助さまを迎えに来たんですよ!





そいつァ一体どういう風の吹き回しだ?


忘れちゃったんですか、晋助さま。
誕生日は鬼兵隊あげて宴を開くって言ったじゃないですか。
今年こそは出てもらいますから。


毎年毎年主役がいない宴はわびしいものでござる。
今年くらい自分の祝いの席に顔を出すでござるよ、晋助。


そうっスよ、晋助さま!


…ハ、ごくろうなこった。


相変わらずあまのじゃくでござるな、晋助。


…どういう意味だ。


ほらほら、晋助さまも、万斉先パイも!
武市先パイやみんなが待ちくたびれちゃいますよ




ったく、余計な事ばかりしやがる。

…だが





さして嫌なモンでもねェ。
川底の尖った石が丸くなるみてェに、俺の牙も丸くなったか


























---この道を進むためなら

この身ひとつで十分と思っていた








先生


俺ァ、結局  
あのバカ共と同じだ

捨てきれねぇモン抱えて
不器用に
無様に
足掻いて行くんだろう




けれど


そうして進んで行くもの悪かないと

そう、思えるようになりました










先生



そんな俺なりの道を


俺は


胸張って歩いて行こうと思います










fin.






2010年8月10日

高杉晋助さま、お誕生日おめでとうございます


歩むその道が、少しでも苦悩から開放される道であるように。

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