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2012.11.28妄想【ワンド ユリルル】


「はぁー……」

お日様の匂いがするベッドの上、私を背中から抱きしめて至極満足そうな溜め息を吐いたユリウス。
彼は体に巻き付けたシーツごと、私を全部腕の中に仕舞うみたいに抱き締める。
こうしてユリウスとくっついて眠るのは凄く好きなんだけれど……

「ユ、ユリウス……まだ寝ないの?」
「んー…俺のことは気にしないでルルは寝てもいいよ」

気になるし寝れないの!そう飛び出そうになった言葉を飲み込む。
だってユリウスの両手はさっきからずっと私の胸をふかふか触っているから、寝ようと思っても眠れないのだ。

その柔らかさを確かめるように手を添えて、ふわりと包み込んでは嬉しそうに顔を首筋に埋める。
それだけなら私だって心地よくてうとうとできるのに、ユリウスの意地悪な指先は時折敏感な先端をくい、と刺激してくるものだからたちが悪い。

「すごい柔らかい……なんでルルはこんなにどこもかしこもふわふわなの?意味が分からない」
「うんあの、それは何度も聞いたから、ね?もう夜も遅いし寝ようよユリウス」
「んー……」

相変わらずの生返事に困ってしまう。

「もう、ユリウ…っあ……」
「……ふふ、ここだけちょっと固くなってきた」
「――っ!」

楽しげに笑った彼に、カッと顔が一瞬で熱くなった。
文句を言おうと振り返った途端にやんわり重なった唇。予想外に高いその体温に背筋が震えた。
甘い余韻が残る私の腰に、ぐ、と押し付けられた熱。
小さく跳ねた心臓の後、サーッと血の気が引いていった。

「ユリウス……なんかおしりに当たってる……」
「うん、ごめん」

顔色をなくした私に対し、恐ろしいくらい可愛く笑ってみせたユリウス。
嘘でしょ、と焦る私をよそに彼は手慣れた様子で巻き付けたシーツをはがして。
普段わりとのんびりやなユリウスとは思えない程素早い行動に、抵抗する隙も無いままぬるりと宛がわれた塊。

「ついさっきシたばっかりだから、すぐ入っちゃいそうだね」
「やっ、もうダメってばダメなの!」
「ええー…そんなぁ……」

思わず同情したくなっちゃいそうな悲しげな声を出しながらも、ユリウスはゆっくりと泥濘の上を擦る。
ルル、と甘く囁きながら肩や耳の裏にいくつものキスを落として。
惜しげもなく与えられる誘惑に頭がクラクラするけれど、こう毎晩毎晩何回も求められたらさすがに体がもたないからと必死に耐える。

「明日はルルもお休みだから寝坊しても大丈夫だよね?」
「…ふ、……でもお買いものに行かなきゃ…っあ、ん…」
「じゃあ俺が朝ごはん作るし洗濯もするから。その間ルルはゆっくりしてていいからさ」

そこまでして??と、私を口説き落とそうと一生懸命なユリウスに苦笑が零れた。
本当にユリウスはずるい。そして私はそんな彼にいつも勝てないのだ。

ふと体の力を抜いた私に、お許しが出たのだと判断したユリウスが緩やかに腰を押し付ける。
くちゅ、という水音と共に押し寄せた圧迫感に熱い息を吐けば、彼は酷く愛しげに私の名前を呼んで。

「夜はまだ長いし…ゆっくり仲良くしよっか」

なんて言葉通り時間をかけて私の内側へ入ってくるユリウスが、またふかふかと膨らみを包みこんで幸せそうな溜め息を吐いた。



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