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2012.12.26妄想【トマ主でクリスマス】


「ぁ……んっ、トーマ…」

甘ったるい声で俺を誘う姿に喉がこく、と鳴った。

キスのしすぎで赤く腫れた唇をまた深く奪って、見に行こうと思っていたクリスマスイルミネーションを諦めた。
今日の為に着飾ったこいつを見たら抱きしめたくなって、抱き締めたらキスしたくなって。
キスをしてしまったらもう止まらなかった。

もうとろとろに溶けているから指なんて簡単に飲み込まれていく。
折り曲げた中指がザラリとした部分を軽くひっかく度に細い身体がしなる。
吐き出される吐息はその感覚を縮め、俺の腕を掴む指先に痛いくらいの力が籠って。

ああ、その口から聞きたいな。
なんてサディスティックな感情が湧く。

「……ん?どうした?」
「ッ、あっ…!ト…マ……」

必死な顔を真っ赤に染めて、涙目で縋るように俺を見つめる恋人。
その表情にふと懐かしい記憶が被った。
不意に、鮮やかに浮かび上がった光景に少し瞠目して、次の瞬間思わず噴き出してしまう。

当然だが怪訝そうに俺を睨んだ彼女の頭を撫でて、ごめんごめんと謝る。
ふてくされて膨らむ頬を軽くつついて、俺は古い記憶をなぞった。

「おまえさ、自分がいくつまでサンタクロース信じてたか覚えてる?」
「サンタクロース……?覚えてないけど、突然なぁに?」
「いやね、俺はよく覚えてるのよ。おまえ俺の腰にしがみ付いて必死な顔して『ねぇトーマ!サンタさんっていないの??いるよね!??』って詰め寄って……あれおまえまだ幼稚園だったかもな」

何で唐突に思い出したのかって、俺が欲しくて堪らないのに頑張って耐えてる今のおまえと同じ顔してたから。
そう思ったことは流石に伏せておくことにする。

「もう…、トーマの中ではいつまでたっても私は小さい女の子のままなんだもん。忘れてよそんな昔の話……」
「俺にとっては大事な思い出だからね、忘れられないけどさ。でもおまえを小さい女の子だなんて思ってないって」
「よく言う」
「だって小さな女の子にこんなことしないでしょうが……」
「――っ、んぁ!」

昂った塊を泥濘に押し付ければそこは簡単に俺自身を飲み込む。
突然戻った甘い感覚と熱に、華奢な喉が細く震えた。


今夜は恋人たちの聖なる夜だとか。

神様?星?
一体何に誓えばいいのかもよく分からないけれど。

何にだって、何度だって誓うよ。
俺の誓い事はもう物心ついた頃から変わっていないんだから。




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