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2011,11,11妄想【トーマと温泉】注:若干大人向け


トーマと温泉に来たマイ。
紅葉を見ながら温泉を堪能して、土地の食材を使った和食懐石に舌鼓して、バイト先へのお土産も買った。
部屋に戻ってくると、二組の布団がぴったりと寄り添って敷かれている。
トーマと初めてという訳ではないけれど、緊張しないほど慣れている訳でもない。

(...なんか、目のやり場に困る。っていうか、どうすればいいの?座布団片付けられちゃったし、布団の上に座ったらいいの??)

部屋の入り口に立ったままぐるぐるとそんなことを考えていたら、ふわりと背中に感じた温度。
後ろから抱き締められた腕と、項にかかる息の熱さに、頭の芯が痺れるような感覚が襲う。

「ト、…マ……。」
「…マイ、凄くいい匂いがする…。」
「っ……。」

まだ少しだけ濡れている髪をさらりと前へ垂らすように撫でられて、首筋に湿った感触が伝わる。
背筋がぞくりと粟立った。

「浴衣、色っぽいね。…ん。」
「あっ…。」
「肌もすべすべだ、温泉のおかげ?」
「…はっ、ん…、トーマっ……。」
「ん、…どうした?」

もう立っていられない。
そう訴えるように後ろを振り返ってトーマの目を見つめる。
ふっと瞳を細めて微笑んだトーマが、電気のスイッチをパチリと消した。

暗くなった瞬間に激しく奪われる唇。
抱き上げられるように布団へと寝かされたことも、与えられる嵐みたいな感覚で気付かない。
浴衣の帯がシュルシュルと解かれる音だけが、夜の闇に溶けた。




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