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2012,4,21妄想【ホストクラブCZがopenしました】


【club CZ】

ここは日常に疲れたお客様が心癒しに来るもう一つの世界。
今宵この世界でだけはどうか時間を止めて。

―――CLOCK ZERO
あなたをぼくだけのものに…。



「おはよう円、開店の準備はできたかな?」
「おはようございます、鷹斗さん。もう皆揃ってますよ。」

白い革張りのソファ。黒い大理石のテーブル。
フロアはチェスボードをイメージした格子柄の床板。
中央に置かれたガラスケースには色取り取りの洋酒瓶が飾られ。
色の少ない店内で、所々に置かれた観葉植物が雰囲気を和らげていた。


「おはよう、皆。」

開店前の朝礼。
幹部である鷹斗の挨拶に応えたのは、Club CZの従業員6名。

プレイヤーである央、理一郎、寅之助、終夜、レインの5名。
そして内勤を務める円を合わせた計6名が鷹斗を囲む。

「今日は同伴誰もいないんだ?」
「西園寺、お前今日は同伴だって言ってなかったか?」
「あー、めんどくせぇから断った。」
「相変わらずのオラ営ですねー。」
「寅之助、女子にはもっと優しく接しなければいかんぞ?だからそなたは指名数が増えぬのだ。」
「うるせえほっとけ。これがオレの接客スタイルなんだよ。」

人の話を聞かぬか、と更に言い募る終夜をやんわり止めたのは指名数一位の央。

「まあまあ殿。トラ君は指名数が少なくても稼ぎは一番じゃない。それって凄いよね!」
「確かに。西園寺の客は太客ばかりだよな。」
「そう言う理一郎くんのお客さんも太客が多いでしょー。まあ潰されて遊ばれてる感は否めないですけど。」
「……うるさい。」
「はいはい、皆さんちょっと静かにしてください。」

パンパンと手を打ち鳴らした円が騒がしい店内を静める。

「本日は特にイベントはありませんが、来月頭から始まる【神々の黄昏Time】の宣伝をよろしくお願いします。
あと8時くらいに九楼支配人の娘さんがいらっしゃいますのでそのつもりで。」
「え…!?撫子が??」

ぱあ、と一番に笑顔を見せたのは鷹斗。
それに続くように俄かに皆がざわつき始める。

「お嬢が…?あいつ何しに来んだ?」
「お友達を連れてくるそうですよ、興味があると言われたとか何とか。」
「新規ってことだね、じゃあ僕が担当するよ!」
「ちょ、待て央。お前絶対無理だろ。No.1って自覚あるのか?」
「じゃあボクがオモテナシしますー。新規のお客様には割と印象いいのでー。」
「バーカ、お嬢の担当はオレって決まってんだよ。」
「…いつ決まったんだよそんなこと。」

撫子が来るとなるといつもこの有様だった。
毎度のこととはいえ、円は重い溜息を吐きたくなる。

「皆は接客に専念して、撫子の相手はその…俺がするから。」
「何言ってんですか鷹斗さんあなた幹部でしょ。仕事してください仕事。」

一喝されてしゅんと肩を落とす鷹斗を無視する円。
ここではこれが通常営業である。

「撫子さんに関してはその時空いている人間が対応するということで。では鷹斗さん、もう時間ですのでお願いします。」
「うん、分かった。」

円に促された鷹斗が佇まいを直す。
それに合わせるようにメンバー全員も顔を上げた。

「じゃあ始めようか…。Club CZ―――夢の時間を、ね。」




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