2012,1,3妄想【寅のフェチ】注:大人向け
普段それを見るとため息が出る。
こいつがそうする時は大抵俺に対して小言を言ってる時だから。
「は、ァ……トラ…。」
でも今この時だけは別だ。
やわやわと動かしていた指先に、く、と力を入れれば、ほんの少し。
とろりと形を無くしたぬかるみに指を埋めれば、より深く。
俺の下で素直な反応を示すお嬢の前髪を掻き分ければ、小さく歪んだ眉頭。
ずくり、と腰が熱を持った。
つい上がりそうになる声を抑える時に。
不意にイイトコに指が当たった時に。
「ふあっ、あっぁ…!」
「……っ、せま…。」
俺が、お前の中に入っていくこの瞬間に。
襲う快感に必死に耐える表情。
もっと見たくてギリギリまで追い詰めて。
焦らせるだけ焦らして。
お前の眉間の皺が堪らない。
俺のフェティシズム。
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