突っ込んではいないけど一応注意してください




モザイクロール




中学卒業後、俺はド田舎に親の仕事の都合で引っ越した。高校はもちろんその付近の高校に決定した。基準が緩いため俺でもあっさり入学できた。
もちろん進もうと思えば高校は選べたし一人暮らしはできていたと思う。だが親と一緒にいることに不満はないし一人暮らしをするほうが怠いと俺は感じたから今のままでいいと結論が出た。
高校は相当ぼろくてクラスは一学年に2クラスしかいないがその中でも友人はできたし校則は緩いから地毛の赤い髪をとやかく言わらないしそれなりに楽しい生活を送っている。勉強は面倒だし刺激がないからつまらないと当初は思っていたが存外田舎も悪くはないと最近思い始めた。
自然は多いからなんかこの雰囲気は好きだし、隣に家がないから夜中にうるさくできる(ただし親には文句を言われるかもしれないから気を付けなければいけない)こんなのんびりとした生活も悪くはないと思う。デパートどころかコンビニに行くのも一苦労だが住めば都とはよく言ったものだ。

高校生活を謳歌して早3か月、もうすぐ夏休みに入る。テストはそれなりの点数だったから補修はない、部活はしていないし遊ぶ金もないから一つ離れた町に行ってバイトを探してみるのもいいかもしれない。無駄に体力はあるからチャリで30分以上でも頑張れるだろう、そんなことを帰りのHRで考えていた。
「ユースタス、このHRが終わり次第理科準備室へ行くように。」
担任の中年オヤジの一言で一気に現実に引き戻された。少し残念だった気もするがまぁ仕方ないだろう。だが特に目立った行動はしてなかったはずだが、呼び出しに疑問を感じはしたが仕方なく指示通りに目的の場所へ向かった。この時担任の異変に俺は気づいていなかった。
実は俺は理科準備室に入るのは初めてだったりする。一年は物理なので教室での学習となっている。ここもボロだろうなと決めつけて「失礼します」と言って中に入る。
そこには白衣を着た一人の若い教員がいた。俺のクラスを受け持ったことがない教員だろう。なおさら不思議だ、面識のない教員がなぜ自分を呼び出したのかわからない。机やら棚にはよくわからない薬品や試験管などが置いてあるいたって普通の理科準備室。
「ユースタス・キッド、ユースタス屋だな。気を楽にしろ。」
特別な呼び方に言い直した教員がパイプ椅子から立ち上がる。黒縁フレームの眼鏡が何となく似合っていると思った。
「なんで俺を・・・まだあんたとは面識ねェのに」
「俺がお前を最初から見ていた、知っているのは当然だ。」
俺の言葉を遮るように答えた。それでも俺が怪しんでるのを軽く笑い、これでも飲めと冷たい麦茶を差し出した。一体どこにそんなものがあったのだろうかと疑ったがこの暑さもあってすぐに飲み干してしまった。
そしてすぐに呼び出しの意図を尋ねた。最近は何もしていないし面識がない教員に呼び出されるのも実は不服だったりする。
「言ってなかったな。お前が好きだ俺のものになれ。」
・・・理解できなかった。たぶんからかっている、子供をおちょくるのが好きなんだこいつ。怒る気はないが呆れた。そのためにここに呼び出されたのかと面倒になった。だから何も言わずに部屋を出ることに決めた。
アクシデントは決めたと同時に起きた。突然体に痺れが一瞬走ったと思ったら体が倒れてしまった。客観的に言っているが頭と体がまるで別物のように感じた。動けと脳が命令しているのだが体はピクリともしない。なぜ、なぜ、なぜ?麦茶?なぜ?薬?なぜ?
うつ伏せに倒れて顔すらあげれない状態の俺の視界に教員の足が見えた。俺の頭は今、この空間と廊下をつなぐ扉を向いている。ではおそらく・・・嫌な予感しかしない。
カチャリ 案の定当たってほしくない予想は当たってしまう。
「あ、自己紹介してなかったな。俺はトラファルガー・ロー、この学校で文学と化学を担当している。」
何もなかったかのような顔をして自己紹介をする狂った教員、精一杯睨んでみる、どうやら表情は何とか変えられるみたいだ。
しばらくすると首から上が動くようになった。しかしまだ手足の自由が戻らない。睨んでも涼しい顔している教員は話を続ける。
「愛したっていいじゃないか?縛って誰もお前に触れないように・・・俺の気持ちわかるか?」
これが異性に対してならまだ理解しようとは思える、だが今トラファルガーという教員の前にいるのは間違いなく男子高校生の俺だ!なんで女子高生じゃなく俺に・・・・・・正気じゃねェ。
「い・・やだ・・・・・すきじゃ・・・ね・・ぇ・・・・・・」
途切れ途切れに一応俺の気持ちを素直に吐き出す。それでどんな反応をするか怖かったが・・・
「これから好きになればいい。お前の傷は俺の痛み・・・知ってたか?」
突然わけのわからないことを言い始める。もちろん前半はあり得ないだろう。俺がこの男を好きになるはずがない。
「1週間前さ、お前担任に怒られてたよな?あのオッサン、これからこの学校を変えなきゃいけないからまずは身だしなみを生徒に教え込まさなければって。お前は速攻で髪色を何とかしろって言われて地毛だという主張もかき消されて無理に押し通されたよな?可哀そうに・・・きれいな赤を黒で塗りつぶそうなんてあっちゃならねぇよなぁ?だからあいつを脅した。脅迫のネタなんて人間いくらでも転がっているからな・・・・・・あぁユースタス屋にはそんなことはしないから安心しろ、愛するやつにそんな手は使いたくないからな。今はまだ俺の魅力に気づいていないだけだもんな。」
べらべらと語り始める腐った教員。そういえば確かに先週はあのムカツク担任と言い争ったな。地毛だといったのに派手すぎるから染めろって言われて腹立たしくてどうしようかと思っていたが次の日から何も言われなくなった。むしろ担任が何かにおびえるように見えた。きっとその時といい今日といいきっとこいつの脅迫の仕業だろう。
「言葉で受けたお前の傷、そこから流れるのはきっと俺への愛だ。誰にも邪魔はできない。」
本当に頼むから意味が分かる言葉でつないでほしい。文学の教員だからって調子に乗らないでほしい。そう願った矢先に行動はさらに進められる。
あろうことかトラファルガーは俺を反転させ仰向けにして俺の上に膝立ちでまたいで座る。嬉しそうに俺を顔を覗き込んでワイシャツのボタンをはずしていく。さすがにヤバいと体が反応して動かない体で必死に暴れた。
「下手に動いたら机の液体が落ちるぜ?もしかしたら硫酸もあるかも知れねぇなぁ?」
なんとか机を覗くと無色透明の液体がいくつかあった。嘘か本当かわからないが硫酸があったら本当にヤバい。仕方なく体がもとに動くまでこの教員のイヤガラセに付き合うことにした。体は反発をあきらめぐったりする。
「愛しい・・・すべて愛しい・・・」
うっとりとボタンをすべてはずしたトラファルガーはそっと胸を触る。どうして冷えてるのかわからない手の感触に言い表せぬ感情が浮かんでは消える。
「あったかい・・・俺の大好きなユースタス屋が、今、ここで生きている、そしてそれを感じているのは俺だけ・・・」
その顔は間違いなく嬉しいを表している。男の平らな胸を触って何が嬉しくて楽しいのかやはり理解はできない。
そのまま終わるかと思いきや、今度はズボンのベルトに手をかけカチャカチャ金属と金属がこすれあう音を聞かせる。それはダメだ!!いくらなんでも・・・頼むやめてくれ!!!
「やっ・・・たの・・や・・・や・・・・・・・っ」
「そうかそんなに楽しみか、それなら仕方ない。期待に応えるか。」
願いも思いも言葉も通じずあっけなくベルトは引き抜かれチャックもおろされる。そして下着ごとずりおろされる。俺の大事な息子は下着のゴムに途中でひっかかってしまったがそれでも強い力にはかなわず下着はあっという間に足もとにおろされる。その衝撃で息子はぶるんぶるん揺れている。恥ずかしくて泣いてしまってもいいのではないだろうかと自分で許可しようとする。
「かわいいユースタス屋、今から俺が射精を教えてやる。まずはサポートありの一人で、そして今度はもう少しレベルアップ、終わったら一つになろう。慣れたら俺の前だけで自慰を見せてくれ。」
理解したくもない言葉をつらつらと並べる。そうだ、ここで大声を出せばきっと放課後でも他の教員が駆けつけてくれる。きっとそうに違いない。この際痴態を見られても仕方ない、女ではないのだから。
「他の教員を呼ぶなんて野暮なまねはするなよ?きっと見て見ぬふりをする、俺に逆らえる大人はここにはいない。教頭も校長もな。」
笑って胸ポケットから手帳を取り出してひらひら見せつける。この教員は一体どこまで狂っているのだろう?この学校の裏の帝王じゃないかと思う。怖くなって顔がゆがみ始める。
それを嘲笑うかのように奴は人差し指の腹で俺の大切な息子の先端をグリグリする。「ひぎっ・・・!」と声を出してしまったがそこまで響く声ではなかったようだ。刺激を与えられた息子は正直に透明な液体を噴出しこいつの指を濡らしていく。
「この俺の愛世に出会えてよかった。ずっと一緒だ、ユースタス屋ぁ・・・」

さぁこの先一体どうなるか・・・俺が壊れて歪んでこの男を愛してしまうか、このまま拒否の姿勢を通し続けるか、いずれにせよこの男が俺をあきらめるとは思えない。無力な俺は肌をほとんど晒しながらこの教員の行動を見守るしかない。






(狂員とのこの運命)



二日も遅れてしまったがシュウさんへの誕生日プレゼントです!
思った以上にエロが入らなかった・・・許してゴメン!!

タイトルはですね、ご存じな方はご存知かと思いますがボカロの曲から使用しました。というかそのまんまww
ちょいちょいセリフにも歌詞を入れてみました。ちょっとした遊び心でした^^

それではシュウさんおめでとうございます!!よい一年を!!!


110605