暫く四人が相談した結果



混乱防止の為、隊士達には伏せ、幹部達には説明する

更に片方が外出する場合、外出先を伝える事

その場合、片方は必ず部屋に滞在する


青葉側の土方を【歳三】と呼び、髪型を後ろで一つに纏める


となった



因みに青葉はどうなったか

彼女が幹部並の実力と、副長並の知識の持ち主だと

和泉側の土方に伝えた所、すんなり幹部達と同等の扱いとなった






かくして、緊急幹部召集が掛かる



広間に集まった幹部達と千鶴は、一体何事だと首を傾げるばかり

そこへ土方と和泉が広間に現れた



「トシ、緊急で幹部召集とは何かあったのか?」

「…あぁ…厄介事がな…」



心配そうに問い掛ける近藤に、土方は視線を泳がす

隣に居る和泉も苦笑を隠せない



「厄介事、ですか?その件で雪村君も呼んだのですか?」

「うん。皆にも、千鶴にも協力して貰いたいんだ」



訝げに目を細める山南に、苦笑しながら和泉が答えた

彼女の言葉に千鶴も他の幹部達も、更に首を傾げる



「一体どういう意味なんだ、土方さん?」

「言うより会わせた方が早ぇな…二人共!入って来い!」



土方が廊下の向こうに声を掛けると、ある二人が広間に足を踏み入れた

それに広間に居合わせた全員が、目を見開く



「……同じ、じゃねぇか」

『だから言っただろうに?』



土方と和泉の後から入って来た二人

その片方は髪を後ろで括っているが、紛れも無い土方その人

そしてもう一人は左目に眼帯をしている、細身で茶色地味た髪を持つ男性



「…ト、ト、トシ…が…二人?」

「…おい、どうすんだコレ…」

『混乱すんのは目に見えてたが…まさか此処までとはなぁ…』



苦笑を浮かべる謎の二人

すると平助が目を見開きながら、口を開く



「ひ、土方さんはどっち!?」

「「どっちも土方だ!」」

「はぁ?」



二人が同じ台詞で平助に突っ込んだ事で、幹部達や千鶴は更に混乱

それに眼帯の男性は、呆れた様に溜息を漏らした



『Ahー.皆の衆…説明すっから、落ち着きやがれ。話がちっとも進まねぇ』

「…つか青葉兄、落ち着き過ぎ…」



青葉の括が効いたのか、幾分落ち着きを取り戻した幹部達と千鶴

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