―甲斐―




「おぉぉ館ぁ様ぁぁぁ!」

「ゅ幸ぃ村ぁぁぁ!」



毎度お馴染み、殴り愛を佐助と共に眺める左之助と新八



「おめぇも大変だな、佐助」

「あはー、分かってくれる?」



苦笑いを隠せない佐助に、新八と左之助は表情が引き攣る



「…修繕、手伝ってやるよ…」

「…俺も…」

「……ありがと、原田の旦那…新八の旦那…」



結論。甲斐は上手くやっていってる様だ





―北条―




「じぃちゃん!勝負だっ!」

「ほっほっ!掛かってこい、平助!」



碁盤を抱えて意気揚々に、氏政に勝負を掛ける平助

それを穏やかにお茶を啜りながら、眺める近藤



「はは、平助は元気だなぁ…なぁ、風魔殿?」

「……(コクリ)」



近藤の横には、小太郎がお茶の用意をしていた



「……また負けた…」

「ほっほ!まだまだ若い者には負けんわぃ!」

「……二人共……お茶……」



結論。家族の様に馴染んでます





―上州―




「ねえねえ…何で僕達を助けたの?」

「それはびしゃもんてんのおつげ、ですよ」

「………何、それ」



謙信の返答に、総司は表情を顰める

すると横に居た山南が笑みを零した



「確か謙信公は毘沙門天様を、崇めていらっしゃいましたね」

「ええ。さんなんどのは、はくしきですね」

「いえいえ…こちらの書、ありがとうございます」



謙信に爽やかに笑みを浮かべながら、山南は手元の書を返す

山南は彼に様々な書を借りては、読み漁っていた



「おや?ではあたらしいのを、よういさせましょうね」

「…狡いな、山南さんだけ…」



結論。山南は馴染んでる様だが、総司は不満の様だ




■■■■■



「Hey、鈴々音!良いか?」

『ん?』



青葉達が戦国乱世に来て、数日後

政宗が彼女の自室へ訪れた



「漸く話が着いたぜ。数日の内に、全員が奥州に集まる」

『そか…手間ぁ掛けさせて、済まなかった』



表情を顰める青葉に、政宗は笑い飛ばす



「Ha!良いって事よ!トシ達が来て、俺も楽しかったしな!」

『……ありがと、政宗兄様』



柔らかく、穏やかに青葉は微笑む

政宗は苦笑しながら、彼女の頭を乱暴に撫でる



「……戻ったら、あいつらを支えてやれよ」

『All Light、任せて』




この戦国乱世で、双独眼竜と謳われた

義理兄妹の…再び訪れた別れの会話だった



■■■■■



数日後

奥州は青葉城に、新選組の幹部が勢揃いした



勿論各国の代表各も揃っている



『……すっげぇ壮観』



青葉は眼前の風景に、表情が引き攣った


新選組幹部達と名高い戦国武将が揃い踏みなのだから、仕方ない



「隊長、集まったのは良いけど…どうやって戻るの?」



佐助が不意に現れ、青葉の耳元に呟く



『………ん』



彼女が視線で彼等を指す

すると佐助の目が見開いた



「あれぇ?……新選組の旦那達が透けてるよ?

『…ま、こんなこったろーと思ったよ』



どうやら青葉は自然に戻る事を、事前から読んでいた様だ



「鈴々音っ!」



政宗に呼ばれ、青葉は彼等の元へと歩む



「Time up…のようだな…」

『みたい』



苦笑を浮かべながら、彼女は土方を始めとした新選組幹部を見やる

そして青葉は視線を戦国武将へと移す



『世話、掛けて済まない』


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