そこで一旦言葉を区切った青葉

不意に風が庭を吹き抜けた



『てめぇ、俺を誰だと思ってやがる?

新選組の独眼竜をナメんな…You see?




彼女が不敵な笑みを浮かべた刹那、姿が消えた

気付くと青葉は風間と鍔ぜり合い、彼を弾き飛ばしていた



「……強っ!」

『失せろ…今日は手加減が出来ん。臓腑、えぐり出してくれようか?

「怖っ!」



冷ややかで鋭く風間を見下す青葉

風間は舌打ちすると、煙の様に消え去った



『………ふぅ』

「すっげ!青葉兄、強ぇー!」



風間退却後、和泉は彼女に嬉々として抱き着いた



『うぐっ……まだまださ…って和泉?』

「ん?」

『……お前、半透明になっとんぞ

「………What!?」



慌てる和泉を宥めつつ、思案する青葉



『あれか、Time UP?』

「かな?」



じわりじわり、と和泉の身体は透明になって行く



「鈴々音!」

『What?』



本名で呼ばれ、青葉はつい南蛮語で返す



「【こっちの土方さん】すっごーく恰好良いんだから、手放しちゃ駄目だよ?」

『っ!おーよ……てかお前んトコはどーなんだよ……』



頬を赤らめ、視線を逸らす青葉

仕返しとばかりに和泉に問い返した



「え、私の方?こっちは乙男(オトメン)だからなー」

『オ、オトメ?…Ahー、女々しいって事か?』

「んな身も蓋も無い…」



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