「……新選組に謎の隊士が入った、と聞いてな。この目で見ておこうと思ったまでよ」



僅かだが、青葉の殺気に怯んだ風間


だがそこは彼の自尊心が許さなかったのだろう

踏み止まり、理由を告げた



『………和泉、人気じゃねえか』

「こんなキンキラに?絶っ対にヤダ」



二人が呑気に会話を交わしていると、風間の視線は千鶴へと向けられた



「千鶴っ!逃げなっ!」

「えっ!?あ…」



和泉が腰の獲物に手を掛けようとした、その時だった――



『小太郎、千鶴を安全な場所へ』



青葉の凜とした声色と共に、黒羽を纏った一陣の風が舞い降りた



「……えっ?」



そこには鮮やかな髪を持つ、和泉が見慣れた伝説の忍の姿が



『頼んだよ、小太郎』



小太郎は力強く頷くと、千鶴を抱えて姿を消した

現状に和泉は追い付いていけず、ただ呆然と青葉を見つめる



「……ま、さか……」



青葉は和泉の問いに答えず、不敵に笑うだけ



「ふん、やはり貴様も幕府の犬か…」



吐き捨てる様に風間は呟く、それに二人の身体が震えた


「『Shut up!!」』
(黙れ!)




二つの凜とした、声色が庭に響き渡った



「ふっざけんな、キンキラ!てめぇの信念を何処までも貫き通すのが、新選組だ!
それを汚す奴ぁ、私が許さん!てかいい加減にそのキンキラ、切れ!剃れ!」


「切れるか!剃れるものか!」



以外にも【こちらの風間】は、ノリツッコミに対応出来た様だ



『風間…俺達をナメんな。何があろうとも、俺達は掲げた【誠】を決して覆す事はねぇ…。それとな――』

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