まぁ、そんな訳で


平行世界からやって来た女子…もとい、桜木 和泉は暫く【こちら】で過ごす事に



「誰だ、てめぇ?」



帰屯した土方の第一声に、青葉も和泉も苦笑



『Ahー、トシ…おいでませ、異世界へって奴』

「…………また、か」



青葉の言葉に、土方は頭を垂れた

和泉はその会話に、目を瞬かせる



「え、それだけで分かっちゃうの!?」

『まぁな』

「……マジ?」



目を見開く和泉に、土方は目を細めて口を開く



「来ちまったもんは仕方ねぇ……ただしっ!問題は起こすんじゃねぇぞ?」



鬼…と言うより修羅と言った方がいい位の表情で、土方は和泉に強く言い聞かせる

和泉は軽く青葉と視線を合わせると、力強く首を縦に振った



「……いえっさぁ……
(怖っわ!こっちの土方さん怖っ!もう騒動起こしちゃってますーなんて、絶対言えないっ!)


『(…てな事を考えんだろ。和泉が大人しく…無理だ)』



青葉、和泉の性格を把握しかけてます

彼女のその読みは、見事的中する事となる










「青葉兄ィィィィ、Helpゥゥゥゥッ!!」

『………またかよ』



和泉はその人懐っこさで、すぐ【こちらの新選組】に溶け込んだ


艶やかな黒髪、夕焼けの様な紅眼、すらっとした細身の体型

普通にしていれば美人いや、可愛い筈なのだが…


どうやら【こちらの総司】に彼女のはっちゃけた性格が、お気に召された様で



総司のねちっこい弄りに耐え兼ね

青葉の所に逃げ込んで来るのが、日常茶飯事になりつつあった



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