所変わって、青葉自室



「いやぁ〜助かりましたぁ!このお茶、めっちゃ美味っ!」



彼女の眼前でヘラリと笑う少女は、佐助の煎れた茶を啜る

因みに佐助は既に退出させてある



『……気ぃ付いてんだろ、お前さんも?』



目を細めて青葉が問うと、女子は目を瞬かせた



「ワオ!凄いな、お姉さんも気付いてたんだ!」

『……俺の性別まで、たやすく見抜く…か』

「お姉さんも凄いじゃないですか、状況分かってるんでしょ?」

『…まぁな』



冷え冷えとした腹の探り合いが突然終わり

二人は顔を見合わせた


「『Parallel World!」』



揃った台詞に女子は多少驚いていたが、青葉は驚く所か落胆



『……面倒臭い……』

「Ahー、そっちなの?普通驚くとかじゃない?」



溜息を吐き出して、表情をしかめる彼女

女子は少し表情を引き攣らせながら、問い掛けた



『似た様な事が、前にもあったからな…つかお前さんも慌てねぇ所見ると、経験者だな?』

「Bingo!」



満面の笑みで即答が返って来て、青葉は溜息混じりで呟いた



『…そこ、笑って即答する所か?』

「えへへ…私はどうすりゃ良いんでしょーかね?」



首を傾げる女子を横目に、青葉は淡々と述べた



『帰れるまで屯所に居る以外無いだろ?俺が許可する』

「え?良いんすか?」

『今局長と副長が不在でな。俺がその間、仮の屯所総責任者だ。文句は言わせん』



きっぱりと言い切る青葉に、女子に笑みが浮かぶ



「かぁっこいー!」

『……てかよ。俺ら自己紹介したか?』

「…………あ」

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