『………………マジ、か?』

「ね、俺様の言った通りでしょー?」



佐助の報告を受けた青葉は、直ぐに現場へ直行した

そこにあったのは…



「よっわいなー!本当に君ら新選組隊士ぃ?」



一人の女子にのされ、屍の山となる隊士達



『勘弁してくれ…今は近藤さんもトシも出払ってんのに…って、ん?』



そう。実は今、局長と副長が屯所不在


その二人に指名され

何故か彼女が今、屯所内仮総責任者だったりする


不意に青葉は眼前にいる女子を見て、眉を潜める



「どしたの、隊長?」

『………また、か………』



落胆した様に溜息を漏らし、額に手を当てる青葉

そして……



『そこまでっ!』



彼女の凜とした声色が、その場に響き渡った

それに誰もが目を見開いた



「………What?」

「…青葉隊長!?」

『皆、済まない。その子は私直々に見込んだ隊士でな』



青葉の言葉に女子は勿論、隊士達もア然となる



『見ての通り、実力は確かなんだが…いかんせん少し元気が良すぎてな』



苦笑いを浮かべながら語る彼女

それに女子は不満だったか、口を開こうとしたが…



「隊長!これの何処がっすか!?」

「元気良すぎ通り越して、猪っよ!猪っ!」



女子より先に隊士達から、苦情の言葉が飛んで来た

これには青葉も、表情を引き攣らせた



『す、済まん済まん。俺からも注意する、兎に角この子は任せてくれないか?』



彼女の言葉に、隊士達も渋々納得し

この場はお開きとなった




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