そんなこんなで数日が経過――


最初戸惑いからか、悠李は物腰低かった

が。今では慣れたもの



悠李が元いた未来の世界では、青葉のいた戦国乱世の存在が遊戯になっているらしい


彼女はそれを親友から聞いていたらしく、青葉の話を聞いた時は心底驚いていた



そんなある日



『しかし…悠李。こちらに来たのはいいがな、何かきっかけがあったんじゃないか?』

「きっかけ?」



青葉の自室にて、二人は会話を交わす

ただし。青葉は書類と格闘しながらだが



「うーん………あ…」

『あるのか?』



彼女の問い掛けに、しばし考え込んでいた悠李

思い当たる節があるのか、目を見開いた



「そういえば…すっごい雷雨だった!」

『雷雨?』

「うん!雷が空中に鳴り響いてて!」



悠李の言葉に、青葉は眉間に皺を寄せる



「…どしたの?」

『…まさか…』



青葉は筆を置き、悠李に向き直る

その表情は真剣で



『…推測だが。
その雷雨の雷のEnergy(エネルギー)が、空間を歪めたんじゃねえか…?』

「まさか!」



悠李は青葉の仮説を聞いて、表情をしかめた

だが青葉の表情は変わらず



『有り得ない、事はないぞ。実際私達がそうであるように』

「………」



彼女の言葉に、悠李は口ごもる



『膨大な雷Energy…不可能ではないな…』

「えっ!?」



目を見開く悠李

だが青葉の表情はどことなく、自嘲気味ていた



『……無許可で、使うしかない…か』


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