悠李の言葉に、しばし固まる二人



『…いっけね、自己紹介してねぇ…』

「………お前な……」



渇いた笑みを浮かべる青葉に、土方は呆れ返る



『改めて…。新選組 医療隊長兼 監察方隊長伊達 鈴々音だ。青葉は偽名な』

「凄い肩書き…え、偽名?」



青葉の肩書きに驚いていた悠李だが、偽名を名乗っていた事に更に驚く



『悠李は未来から来たんだろ?私は過去…戦国時代から来たんだよ』



彼女の爆弾発言に、悠李は呆然



「戦国時代…伊達…眼帯…まさか…伊達 政宗公の…」

『伊達政宗だったら、兄貴だけど?』



さらりと、更なる爆弾発言を投下する青葉

悠李は声にならない悲鳴を上げた


因みに土方はというと…


…溜息をついて、頭を抱えていました…



『悠李は…しばらくこちらで保護、だね』



青葉は悠李を見ながら、言葉を紡ぐ

土方も肯定する様に頷いて、悠李を見やる



「…だな。他の連中に言えば、騒ぎになる…望月、悪いが部屋から出るなよ?」

「…はい、すみません」



しょぼん、と落ち込む悠李

そんな彼女に、青葉は苦笑を漏らす



『心配すんな。部屋っても私の部屋だ、隣はトシの自室になってっから』

「……えっ?」



顔を引き攣らせる悠李

どうやら青葉を、と勘違いしている様だ



「……望月。一応、青葉はだからな?」

「………嘘……」



信じられない、という目で青葉を見る悠李



『何なら脱ごうか?』

「「脱ぐな!/脱がないで下さいっ!」」

『……そか?』




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