「(ここ何処!?京なのは分かるけど…皆は!?)」
土方と青葉が見つけた少女は、焦りから混乱していた
『ちょっといいかい?』
「えっ?」
彼女が声の方に振り向く
そこには鬼の副長と、左目に眼帯を付けた好青年がいた
「土方さん!!」
彼女に名前を呼ばれた土方は、表情を険しくさせる
「お前、誰だ?」
「は?」
『Ah-、君の名前は?』
「な、何言っているんですか!?望月 悠李ですよ!」
悠李の必死の声に、青葉は困った様な表情を浮かべた
『望月 悠李…うちにはそんな隊士はいないんだが…ね』
「え…う、そ…」
目を見開いて呆然とする悠李
不意に、青葉が呟いた
『……まさか……Parallel World?』
「うわ、めっちゃ良い発音!!」
「お前の驚く所、そこか」
悠李の言葉に、土方はつい突っ込む
『…とりあえず…悠李…だったな、屯所においで。詳しい話を聞かねぇとな…あまり推測で話したくねえし』
「…だな…包み隠さずに言えよ?」
土方の眼光に、悠李は首を思いきり縦に降る
その光景に青葉は、溜息を吐いた
『こらこら、脅しても何にもならんだろうに…』
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