――陸都、ネイガウス、初任務の日
彼女は俺の授業の助手ということになっていたので、授業のときは行動を共にしていた
なので、任務の知らせが入ったときに共に出動することとなった
「‥‥じゃあ、木更先生、行きましょう」
『はい!』
短いやり取りをして、現場へ急行した
――‥‥
任務内容は、大量発生している下級悪魔の排除という簡単な任務だったが、それにしても発生量がかなり多かった
その為、祓魔師がたくさん出動していたが、悪魔の数が減っているようには見えなかった
そんな様子を見兼ねて、俺は一気に悪魔を召喚した
おかげで下級悪魔の量がぐんと減り、今回の任務はこれまで、と早々に切り上がった
‥‥よし、早く帰ろうと現場を後にしようとしたら目の前に木更陸都がいた
「木更先生?」
何故か目いっぱいに涙を溜めて、眉間に若干皺を寄せて俺を見上げていた
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