「今日の補習はここまでにするか‥‥。明日もまた同じ時間にやるからな」


「はーい‥‥」


燐の学力の具合を知って、この様子じゃあ、ネイガウス先生が私に構ってくれる暇はなさそうだなぁと思った


少しでも一緒に居たいけど、迷惑になりそうだし今日だけで我慢しようと思っていたら‥‥


「陸都、」


不意にネイガウス先生に名前を呼ばれた


『ネイガウス先生?』


なんだろうかと近くに行ってみた


「明日からも補習に来てくれないか?」


『え‥‥?』


「あぁ、いや、迷惑なら別に構わない」


『ぜ‥‥全然!迷惑なんかじゃないです!』


え、なにこれ嬉しい‥‥!


ネイガウス先生は私の答えを聞いて、若干優しい表情になった


「‥‥ありがとう、」


すると、ないしょ話をするかのように私の耳元でそっと本音を洩らした


「正直、奥村燐に教えるのに苦労していたんだ‥‥。陸都に手伝ってもらえると助かる」


『!!』


普段見れないようなネイガウス先生にドキドキしながらも、心の中で燐にとても感謝する私だった



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