風間がしぶしぶと帰って行く姿を呆然と眺める


「ケッ逃げ足早ぇなぁ、つか逃げんならグリコのポーズしながら去ってけよ」


期待ハズレだし!!とムスッとする和泉からはもう殺気は感じられない


『お前、もしかして未来から……』


来たのか?という私の疑問の言葉を遮る様に


「鈴姉ぇ、土方さんの事どう思ってる?」

『な、なんだ急に』


私の本当の名を呼ぶ和泉


「Do you love hem? Yes or No?」

『っ……Yes』


柄にもなく顔を真っ赤にさせながら答えれば「あたしも土方さん好きなんだよねー」と笑う和泉


『え…!?』

「あ、大丈夫。こっちの土方さんはまだ男らしいから」


あっちは乙男だし!!と笑う和泉は少し悲しい儚げな表情で


「護ってあげて、あの人放って置くと無茶ばっかするからさー」


約束ね?そう和泉が言った瞬間



『あれ?』


白い閃光で目が眩み、次目を開いた時はあの黒髪の女の子の姿は無かった

夢でも見ていたのか?と思ったが


『約束…か』


あの笑顔が脳裏に焼きついている


『護ってやるよ、言われなくても』




だから、和泉も



護ってね、あの人を。




『新選組は、伊達じゃねぇんなら…』














新選組隊士も、伊達じゃねぇだろ?




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