『その話を総合すると』
「この世界とは少し異なった所から来ましたー」
そんな感じーと、トシの部屋の一角でお茶を啜る桜木和泉という女の子
淡々と語るその姿は何度も経験しているような、慣れてしまっている様で
「……もう少し簡単に言ってくれ」
「なんすか土方さんが珍しい、ってあっちの土方さんじゃなかったんだったけ」
『簡単に言えばこっちでは医療隊があって、和泉のところでは無いってところだな?』
「That's Right.ってかお姉さんもしかしてお医者さん?」
『あぁ、そんな感じ……ってちょっと待て、今私のことをなんて言った?』
お姉さんという単語に疑問を覚え、聞きかえせば「あ、Sorry男装してるもんね。」と頭を下げる和泉
「青葉の男装を簡単に見破るか……」
『……和泉、お前の世界では新選組のどこに配属されてたんだ?』
トシの関心する声に頷く、多分和泉はただの隊士などではない。そう思い再び質問すれば和泉は普通の隊士だよ。とケラケラ笑い飛ばす
『本当か?』
「ほんとほんと、いつも仕事サボって怒られ隊士だよー」
今回もサボってて飛ばされちゃったんだよねー。そう笑い飛ばす和泉に、そりゃ怒られるわなと思いつつ
『どうするんだ?これから』
「願わくばあっちに戻れるまで置いていて欲しいんだけども」
駄目っすかね?と苦笑する和泉
コロコロ変わる和泉の表情に笑いつつ
『トシ、いいだろ?』
どうせ此処以外行く所は無いんだからと言えば「しょうがねぇな」また問題児が…と溜息を吐くトシ
「悪かったですね問題児で、豊玉さんでも唱えましょうか?」
「……何故知ってるんだ!?」
『豊玉?』
和泉が黒いオーラを放っている様に見えたのは気のせいだ……
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