突然、


「ねぇ、もしかしたら元の世界に戻れるかも!!」
「「What!?/本当か!?」」


愛刀、桜天鬼威暁神を握りしめた悠李が叫んだ

「ちょっと待ってね」

悠李は刀に意識を集中させる



すると



「悠李久しぶり〜♪君が僕を呼んでくれるなんて感激だよ!!」


どこからともなく派手な格好をした少年が現れた

「……何だ…こいつ…」

あまりのテンションの高さに土方はドン引き
青葉も苦笑い状態だ



「ねぇ、貴方の力で彼らを元の世界に戻してあげられないかな」

悠李の言葉に少年、否神様はにっこりと笑う


「そんなこと?簡単、簡単♪じゃあ、始めるよ〜」
「「「「今から!?」」」」


四人の叫びをニコニコと受け流し、神は印を結び何かを呟く





「出来たよ♪」

悠李たちの前にホワイトホールとでもいうのだろうか、白い空間が現れた

「ここには入れば君たちの世界に戻れるよ」


神の言葉に土方と青葉は顔を見合わせうなずく

「鈴々音……行くぞ」
「了解。悠李、総司、世話になったな」



一端立ち止まり悠李と総司に感謝の笑みを見せる青葉と土方

「Waiting, Ms Suzune.」
「What?」

悠李が英語で青葉を呼び止めた

「He loves you, Do you love him?」
「……Yes.」
「Please defend him.」
「It understand.」



少し顔を赤くした青葉は照れ隠しのように白色の空間へ飛び込む
土方も後を追うように空間へ足を踏み入れた




「じゃ、僕は戻るね♪」

神も自分の役目は終わったとばかりに姿を消す
同時に白色の空間も消滅した





部屋にいるのは悠李と総司のみ

「ほんの少しだったけど楽しかったね」
「そう?僕は存在する世界が違うからって、土方さんに敬語を使われたことしか覚えてないや」
「敬語使われたの!?」
「うん。鳥肌がたったけど」



部屋からでて空を見上げる悠李と総司





真っ青な広い空に二羽の鳥が仲良く羽ばたいた


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