――翌日


『やっほー!ネイガウスおじちゃん!』


いつものように陸都が来た


『なんだか、だいぶ疲れた顔をしていますね?そんなんじゃ、ますます老けて見えますよ?あはは!』


「お前なぁ‥‥、いい加減にしろ!」


『ふふふ〜、今日は捕まえられるかな?』


陸都は、いつものように楽しそうに逃げる


「待て!」


そして、俺もいつものように追いかける


――が、


「‥‥おっと!」


俺は転んだ“フリ”をする


『――!?ネイガウス先生!?』


そんな俺を見た陸都が、慌てて俺の方へ駆け寄って来る


『ちょっと‥‥、大丈夫?無理し過ぎちゃった――?』


その時、俺は隙だらけの陸都を捕まえた


‥‥というか、思わず抱きしめるようにしてしまった


でも――


「今日は捕まえたぞ?」


『――っ!』



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