『おーい!そこにいるアラフォーのおっさん!』
背中を見せていたその人物が、私の呼びかけで振り返る
「‥‥今日はなんだ?」
その人物‥‥ネイガウス先生は、不機嫌そうに言う
『眼帯、裏表逆につけてますよ?』
「なに!?」
ネイガウス先生は慌てて眼帯に手を伸ばす
『あはははは!嘘に決まってんじゃん!バーカ』
「キサマ‥‥!」
さらに不機嫌な顔になり、私を睨む
――来る!
「今日という今日は許さん‥‥、待て!」
『あはは!捕まえられるもんなら捕まえてみな!』
私は笑いながら逃げる
楽しくて仕方がないから
だって、あのネイガウス先生が必死に私のことを追いかけてくれる
好きな人に追いかけられる‥‥、こんなに嬉しいこと他には無いでしょ?
――これが私の日課
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