「ちょっ、今悟ったわ」

『何をだよ?』



毎回お決まりになりつつある和泉の登場

面倒だと、トシも皆もいつもいる様に和泉を受け入れ……今に至る

ボリボリと煎餅を頬張りお茶で流し込んだ和泉が立ち上がり



「あたしと鈴々姉って幸村と筆頭みたいじゃね?」

『……色だけだろ』

「え、何あたし【お館様ァァァァァッ!!!!!!】とか叫んだほう良い系なん!?」

『叫ばんでいいわ』

「んでもなー、私的筆頭の方が……つかあたし結構冷めてる方なんだよねー」

『人の話聞けっ!!』

「うん、やめろでしょ?聞いてるー」



ノリ悪いよーと呟く和泉に頬が引き攣る


………にしても、



『和泉が幸村だったら、俺とお前はライバルじゃないのか?』

「あ。んじゃ駄目だ、あたし殺されるー」



蒼竜恐いーと笑う和泉に俺も笑う

俺だってお前に勝てるか分からないっての



『そういえば、和泉』



「んー?」と返事をする和泉に今まで疑問に思っていたことを聞いてみる

不思議で不思議で、堪らない謎



『お前、団子四十本も食べて太んないのか?』

「それ乙女に聞く質問じゃなか」

『それじゃ男前なお前に聞く』

「そうきたか!!えー。んじゃ漢前なお姉様は、何でだと思う?」

『実際太ってきてんじゃないのか?
ただ単に着やせしているだけで』

「ちょっ、それマジ酷いから」



いや、実際顔に肉は付いてると思うよ?
と頬を引っ張る和泉に笑っていれば

「逆に痩せたから食べてんのー」とムスッとした顔で返される



『痩せた?嫌味か?』

「やめて、そんな冷たい目でみないで」



所詮女、だけど負けたくないから鍛錬する

でも動けば動くほど、肉が落ちるだけで筋肉にはならない



「イコール、痩せちゃうんよ。You see?」

『あ、I see……』

「でも腹いっぱい糖分食べれるからよし!!」



ニヤリ。と笑う和泉に引いたのは言うまでもない





が唄う夜







(似ていない様で似ているから惹かれ合う)



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