「What?」
「…鈴々音、窒息するぞ…」
土方さんが指差したのは、私の下
恐る恐る下を見ると…顔色真っ青な鈴々姉の姿……
「…ぎゃあぁぁぁぁっ!?鈴々姉ぇぇぇ!!死なないでぇぇぇ!!」
『…勝手に殺すな!!』
ばっと鈴々姉から飛び退くと、直ぐ様言葉が飛んで来た
…さっすが鈴々姉
そんな私を見て、近藤さんは笑みを深めて口を開いた
「和泉君が覚えてなかったのも、無理はないさ。当時は小さかったからなぁ」
「お前の事だ。ひょっこり思い出すと思って、言わなかっただけだ」
『そゆ事』
土方さんと鈴々姉が、近藤さんに続く
てか、ひょっこりって何っ!?
「…酷いぃぃ!!」
『やかましいっ!!』
スパカンと小気味良い音が響く
鈴々姉十八番のハリセンが、私に直撃…これ、本気で痛いんだよっ!!
「いったぁぁー!!」
「懐かしいもんだ。昔もこんなやり取りしてたよな」
「昔も今も変わらねぇヤツ…」
土方さんと近藤さんが、私達を懐かしそうに眺めてたなんて知らず
私と鈴々姉の言い争い…と言っても私からの一方的だけど
深淵に埋もれし記憶
(そういやあん時の鈴々姉、眼帯付けてなかったね)
(あぁ、眼帯付け忘れた)
(…お前な…)
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