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「この羅宇の先が鴈首(がんくび)言う部分や」



羅宇から先の少し曲がった金属部分を、羅宇屋は指差した



「これは火皿(ひざら)・首・銅と部分があるんやけど、その総称。六寸五分が大体出回っとる…お姉はんのは小降りやな」



因みに六寸五分を現代尺度で表すと約一m八拾、一五cmとなる

…意外に大きい


因みに青葉の煙管は小降りな三寸程、現在尺度で九拾cm程だ



「…そや。そのお姉はん、青色好きか?」



羅宇屋が思い付いた様に口を開いた



「うん、好きだよ」

「青い着物、よく着るよね」



二人の言葉を聞いた羅宇屋はニヤリと笑うと、道具箱を漁った



「珍しい羅宇を手に入れてな…どや?青色の羅宇や、綺麗やろう?」



彼が取り出したのは真っ青な羅宇


これに二人は息を呑んだ



「綺麗…」

「絶対姉ちゃん喜ぶって!おっちゃん、頼める?」

「おう!任しとき!」



羅宇屋はまず吸口と雁首を外し、羅宇を取り出す


元の羅宇と交換する羅宇の長さを計り、手際良く切っていく


交換する羅宇の切り口を調え、吸口と雁首に手を伸ばす



細い棒に布を巻き付け、液体を染み込ませて吸口の中を掃除する


雁首は火皿と首と銅に分けてから、同様に中を掃除する


掃除した火皿と首と銅を組み合わせ、再び雁首の状態に戻す



そして交換する羅宇と、掃除した吸口と雁首を再び繋げる



mae tugi





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