「鈴々音に贈り物をしたいだぁ?」
「「はいっ!/おうっ!」」
二人が土方の自室を訪れた理由
実姉と慕う青葉に贈り物をしたいと、相談する為だった
「#name3#姉にはいつも世話になってるしな?」
「日頃の御礼がしたくてね!」
顔を向き合って笑い合う平助と千鶴に、土方は苦笑を浮かべた
「んで。俺に相談ってか?」
「土方さんなら、何か知ってるかなーって」
「何か手掛かりだけでも良いんです!」
真剣な表情の二人に、土方は手を休めて考え込む
しばし思考した後、土方は口を開いた
「………お前ら、羅宇屋(らうや)探してこい」
「「羅宇屋?」」
土方の言葉に、二人は首を傾げる
「煙管の清掃・修理を専門とする職の奴を羅宇屋っうんだ。最近煙管の吸い込みが、悪くなったってたからな」
「#name3#姉、煙管吸うんだ…」
「知らなかった…」
意外な事実に目を瞬かせる二人
それに土方は笑みを漏らす
「あいつ滅多に人前じゃ、吸わない様にしてるみてぇだからな。
羅宇屋は道具を背負って行商するが、こいつは江戸近辺だけだ。
上方(関西)の羅宇屋は俺も見た事はねぇが、江戸とは少しやり方が違ぇらしい。ともかく探してくりゃ良い」
「「はいっ!!」」
mae tugi
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