対する土方は、それを読んでいたのか
真っ向から彼女を攻めていく
鋭い視線は、互いを射ぬき
また周囲も射ぬく
彼らの激しい攻防に、皆がこのまま続くと思った
不意に青葉が、土方の剣を受け切れずに僅かによろける
その僅かな隙を、土方が見逃すはずがなく
重い斬撃を、彼女へと叩き付ける
その斬撃に、青葉は表情を顰める
刹那
青葉の首筋に、土方の木刀の切っ先が当たる
『………っ!』
「………どうだ?」
互いに息は切れ
汗が吹き出している
木刀を突き付けられた青葉は、表情を歪め
対する土方は口元を上げて、笑う
「そこまで!
土方歳三 対青葉紫苑…勝者 土方歳三っ!」
どっと、歓声が沸いた
mae tugi
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