「トシ!青葉君!手合わせしていないとは本当かっ!?」
暫くすると、息を切らせて近藤が道場へ駆け込んできた
「…近藤さん…」
『…総司の野郎…』
二人は溜息混じりで呟く
こんな事をするのは総司しかいない
「俺はてっきり、二人は手合わせしているものかと…いやはや近藤勇、不覚!」
「こ、近藤さん?俺ら気にしてねぇぜ?」
『てかんな暇ねぇし』
頭を抱えて近藤は座り込み、落ち込む
土方は慌てながら、青葉は呆れながら言葉を紡ぐ
「…しかしな…」
「だったら手合わせしましょうよ、近藤さん」
渋る近藤に、弾んだ声色がかかる
戸口を見ると、ニヤニヤと笑う総司の姿が
「……総司、てめぇ…」
『余計な事を、吹き込まないで下さい。只でさえ俺達は仕事溜まってんのに…』
すると近藤が突然立ち上がった
「…よし…トシと青葉君の手合わせをしようじゃないか!」
「『……はぁ!?」』
mae tugi
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