その日、道場に珍しく顔を出した土方
彼曰く…久々に身体を動かしたいとの事
土方が道場に現れて、暫くすると
今度は青葉が顔を出した
彼女もまた、土方と理由は同じ
隊士達の指導をしつつ、身体を動かす二人
それを見ていた総司が呟いて、冒頭に至る
「『………そういや、ないな…」』
総司の言葉に、二人は今気付いたとばかりに驚く
その驚き様は、声を揃えさせる程
「…なんか意外…」
呟いた総司本人も、それにびっくり
『いや、だってなぁ…』
「んな暇ねぇしな…」
二人の意見も確かだ
土方は副長としての職務が
青葉は医察隊長としての職務がある
多少の訓練の時間を設ける事は出来ても
流石に二人が手合わせする時間までは、作り出せないでいた
「ふぅーん……」
ニヤリと笑いながら、総司は道場を後にする
土方と青葉は、彼の笑みに悪寒を感じて仕方なかった
mae tugi
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