「………み、ず……」
「わーった、ちょっと待ってろ」
土方は立ち上がると、平助の上半身を少しだけ上げ
用意していた飲み水を、ゆっくりと平助に飲ませた
「……はっ……」
「もういいか?」
「…う、ん……ここ、は」
ゆっくりと平助は周囲を見渡す
彼の隣には千鶴が伏せていた
「俺の部屋だ。お前と千鶴、酷い風邪引いたんだぞ」
「……あ」
「完治するまで当分は、俺の部屋で療養な」
「え、でも…」
渋る平助に、土方は溜息混じりで止めを刺した
「残念だが医療隊長命令だ」
「ゔっ…」
医療隊長命令は、副長命令と同等の権限を持ち合わせる
その事を知ってる平助は、渋々布団の中へと戻った
***
昼前になると、千鶴も気が付き
彼女も平助同様水分を求めたので、土方は千鶴にも水を飲ませた
暫くすると青葉はお盆を二つ持って、土方の自室を訪れた
『千鶴ー平助ー?起きたかー?』
「鈴々音!庄子を足で開けるんじゃねぇ!」
mae tugi
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