傾いた千鶴と平助の身体を、青葉と土方がギリギリで支えた
「…っぶねぇ…」
『っ!何っー熱だ!?トシ、今すぐに布団引け!私ゃ医療室から薬持ってくるっ!』
「お、おうっ!」
*****
医療室から機材と薬品を持って来た青葉
土方の自室で、苦しそうに平助と千鶴は息をする
「…どうなんだ?」
『多分、季節性の風邪だろう。二人共初期症状を通り越してる…迷惑掛けない様に我慢してたクチだろ』
「このっ…阿呆共がっ!」
土方は浅く舌打ちすると、苦々しい表情を浮かべた
『とにかく汗をかかせた方が治りは早い。平助の着替え、何着か持って着て。
千鶴のはトシが戻り次第、私が持って来るから』
「分かった」
そうして、千鶴と平助は土方の自室で療養する事となる
だが二人の風邪は意外にも重いものだった――
「んっ……」
「気がついたか、平助?」
焦点が合わない瞳で、平助は土方を見やった
「……ひじ、かた……さん?」
「おう。何か欲しいモンあっか?」
mae tugi
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