(3/8)

傾いた千鶴と平助の身体を、青葉と土方がギリギリで支えた



「…っぶねぇ…」

『っ!何っー熱だ!?トシ、今すぐに布団引け!私ゃ医療室から薬持ってくるっ!』

「お、おうっ!」



*****



医療室から機材と薬品を持って来た青葉

土方の自室で、苦しそうに平助と千鶴は息をする



「…どうなんだ?」

『多分、季節性の風邪だろう。二人共初期症状を通り越してる…迷惑掛けない様に我慢してたクチだろ』

「このっ…阿呆共がっ!」



土方は浅く舌打ちすると、苦々しい表情を浮かべた



『とにかく汗をかかせた方が治りは早い。平助の着替え、何着か持って着て。
千鶴のはトシが戻り次第、私が持って来るから』

「分かった」





そうして、千鶴と平助は土方の自室で療養する事となる

だが二人の風邪は意外にも重いものだった――





「んっ……」

「気がついたか、平助?」



焦点が合わない瞳で、平助は土方を見やった



「……ひじ、かた……さん?」

「おう。何か欲しいモンあっか?」


mae tugi





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -