この時期から夏にかけて、医療隊は
半端なく忙しい
梅雨時は風邪を引く隊士が増え
夏になると暑気当たりで、腹を降したりと…体調を崩す隊士が増えるのだ
だが何故梅雨時に、風邪を引く隊士が増えるか
それは隊士達が雨に濡れたまま、そのままで居るからだ
これには青葉も激怒し、何度も注意を促したが
柳に風、焼け石に水とはこの事
あっと言う間に風邪引き患者が増加した
『…………マジで、何とかなんねえ?』
一日の仕事をようやく済ませた青葉は、疲れきった表情で土方の自室へ訪れた
これには土方も、目を丸くさせた
「………近藤さんに言って、局長命令で何とかしてみる」
『………本気で頼むわ、今なら過労で死ねるよ……』
ぐったりと畳に倒れ込む青葉に、土方は表情が引き攣る
「…悪ぃ…」
『いや…これが仕事だしな…』
すると突然、庄子が動く音が響く
二人は目を瞬かせながら、振り向いた
「誰かいるのか」
すると庄子がゆっくりと開き、そこ赤い顔をした平助と千鶴が
「……千鶴?平助?」
『待て、トシ……様子がおかしい』
目を細め、二人を凝視した青葉
途端に千鶴と平助の身体が傾いた
「『千鶴!?平助!?』」
mae tugi
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