(6/7)

「さ、蔑む?…私が?」



目を瞬かせる百合、青葉の表情は変わらず



「…まだ終わってねえのか?」

『…トシ』



そこへ何故か土方登場

彼の登場に、影から覗く者達は首を傾げる



「おい、女。いい加減に諦めろ」

「っ!」



土方の鋭い眼光に、百合は怯む



「り、理由を…お教え下さいっ!」



だがくじけずに、百合は再度問い掛けた

それに土方は不敵な笑みを零す



「理由だ?…こういう事だよ…」



彼は青葉の腰に腕を回し、彼女の唇に自身を重ね合わせた

その行為に百合は目を見開く



『んっ…』



甘く、艶やかな青葉の声が漏れる

彼女の唇を舐め、土方はようやく自身の唇を離した



「………分かったか?」

「………はい」



それは彼女が二人を【衆道】と認めたと言う事



「悪い事は言わねえ…あんたは普通の男と、幸せになんな…」

「………はい。この事はご内密、で?」

『…………頼む……』



顔を真っ赤にさせながら、青葉は彼女に懇願した



「承知しました。この事は私の胸の内に、秘めておきましょう」

「済まねぇな…」



mae tugi





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -