「さ、蔑む?…私が?」
目を瞬かせる百合、青葉の表情は変わらず
「…まだ終わってねえのか?」
『…トシ』
そこへ何故か土方登場
彼の登場に、影から覗く者達は首を傾げる
「おい、女。いい加減に諦めろ」
「っ!」
土方の鋭い眼光に、百合は怯む
「り、理由を…お教え下さいっ!」
だがくじけずに、百合は再度問い掛けた
それに土方は不敵な笑みを零す
「理由だ?…こういう事だよ…」
彼は青葉の腰に腕を回し、彼女の唇に自身を重ね合わせた
その行為に百合は目を見開く
『んっ…』
甘く、艶やかな青葉の声が漏れる
彼女の唇を舐め、土方はようやく自身の唇を離した
「………分かったか?」
「………はい」
それは彼女が二人を【衆道】と認めたと言う事
「悪い事は言わねえ…あんたは普通の男と、幸せになんな…」
「………はい。この事はご内密、で?」
『…………頼む……』
顔を真っ赤にさせながら、青葉は彼女に懇願した
「承知しました。この事は私の胸の内に、秘めておきましょう」
「済まねぇな…」
mae tugi
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