「は!?女子に告白されただって!?」
昼食が終わった広間に、幹部達の雄叫びが響き渡る
『うん………どしよ…』
「一体どういう経緯で、そうなったんだい?」
渋い表情を浮かべる青葉に、井上はやんわりと問い掛ける
『あれは……』
事は数日前に遡る――
市中に出向き、買い出しに出向いていた青葉
『おし、買い忘れ無し。戻るか』
「離して下さいっ!」
『……お?』
突如聞こえた叫び声に、青葉は首を傾げる
視線を向けると一人の女子を、数人の浪士が囲んでいた
「いやっ!離してっ!」
「るせぇ!」
『……はい、そこまで』
淡々した口調で青葉は、男と女子の間に割り込んだ
「…んだ、てめぇ…」
『嫌がってんじゃねえか、彼女』
「関係ねぇ奴はすっこんでろっ!」
男は怒鳴り散らすが、青葉は何のその
『残念だが、そうはいかない…これでも一応、市中の安全を任されてる身でね』
「てめぇ…新選組か!?」
「お、おい…やめろって…」
怒鳴り散らす男の仲間が、彼を止めに入った
「んだよ!」
「新選組で…隻眼ったら…一人しかいねぇだろ…」
mae tugi
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