(2/7)


「は!?女子に告白されただって!?」




昼食が終わった広間に、幹部達の雄叫びが響き渡る



『うん………どしよ…』

「一体どういう経緯で、そうなったんだい?」



渋い表情を浮かべる青葉に、井上はやんわりと問い掛ける



『あれは……』


事は数日前に遡る――



市中に出向き、買い出しに出向いていた青葉



『おし、買い忘れ無し。戻るか』

「離して下さいっ!」

『……お?』



突如聞こえた叫び声に、青葉は首を傾げる

視線を向けると一人の女子を、数人の浪士が囲んでいた



「いやっ!離してっ!」

「るせぇ!」

『……はい、そこまで』



淡々した口調で青葉は、男と女子の間に割り込んだ



「…んだ、てめぇ…」

『嫌がってんじゃねえか、彼女』

「関係ねぇ奴はすっこんでろっ!」




男は怒鳴り散らすが、青葉は何のその



『残念だが、そうはいかない…これでも一応、市中の安全を任されてる身でね』

「てめぇ…新選組か!?」

「お、おい…やめろって…」



怒鳴り散らす男の仲間が、彼を止めに入った



「んだよ!」

「新選組で…隻眼ったら…一人しかいねぇだろ…」



mae tugi





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -