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直ぐ幹部全員が召集され、緊急会議を開いた

因みに伊東は適当にあしらってある



「先程、屯所に矢文が来てな…」



語り出したのは近藤

懐から文と、手元から矢を自身の前に出した



「おいおい、今頃矢文かよ…」

「何時の時代だっての…」



矢文と聞いて、半分呆れ気味の左之助と新八

だが不安の色は拭えていない



それは広間にいる、誰もが同じ事だった



「この文を読んで、青葉君が掠われたと分かったんだ…」



文の内容は以下の通りだった




―…新選組の独眼竜と謳われる、青葉 紫苑は我々の手中にある。

我等が同胞を池田屋で、独眼竜は躊躇無く斬り殺した。


これは天誅である。

独眼竜の命は今宵まで。

亡き者と成りて、貴様等の元へと戻るだろう…―





「何だよ、それ!逆恨みじゃねぇか!」



文の内容に平助が吠える

平助だけでなく、全員が憤怒の表情を浮かべた



「ですが…助けようにも、居場所が分からないと…」



山南の最もな意見に、全員が押し黙る



「…近藤さん、監察方全員を捜索に回しても良いか?」



搾り出す様に土方は、近藤に問い掛けた

その声色は冷たく、怒りを抑えているかの様で


彼の雰囲気に、全員が息を呑んだ



「あ、あぁ…構わないぞ…」

「済まねぇ…監察方全員に伝えろ!今より全員で青葉の捜索に当たれ!」



土方は部屋の隅に待機していた佐助に命を出した

佐助は一礼をすると、風と共に姿を消した



「(鈴々音…無事で居てくれっ!)」


mae tugi





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