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「っ…」



土方が目を覚ますと、そこは―――



「…………は?



目の前には立派な城がそびえ立ち、周囲には皆が気を失っていた



「おい、お前ら!起きろっ!」



土方に揺さぶられ、次々に目を覚ます幹部達



「ってー」

「一体何処だよ、ここ…」



頭を左右に振りながら、左之助と新八は愚痴る



「…屯所、ではなさそうだ」

「どっかの中庭みたいだね」

「総司君、一君…目の前に城が見える…俺の目の錯覚?」

「平助君…私にも見える…」



周囲を警戒しながら見渡す、沖田と斎藤

眼前の城にア然とする、平助と千鶴



「おや、皆さんお揃いで」

「一体何事だ!」

「近藤さん、山南さんは広間に居なかった…はずだけどねぇ…」



広間に不在だった近藤と山南が、何故が共にいるので目を丸くする井上



【いや、参りましたの】

【全くだ】



すると何処からか、男性二人が現れた

これには皆も慌てたが…



通り抜ける現象が起きた




「………は?」



良く見ると彼らの姿は、どこか半透明になっていた



「透けてんじゃん!」



これには皆もするしかない



【ねぇ、聞いた?】

【聞いたわよ、またでしょう?】



すると何処からともなく、女性の会話が聞こえてきた



【だって"あの子"まだ三歳でしょ?】

【らしいわよ?全く…気味が悪いわ】

【最近眼帯する様になって…】

【眼帯したって変わらないわよ…】



「眼帯?」

「もしかして青葉?」



女性の会話を聞く幹部達は首を傾げる…土方以外


だが次の台詞を聞いて驚愕する





mae tugi





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