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「…姉さん?」



千鶴が首を傾げながら問い掛けると、青葉は薄く笑みを浮かべた



『あぁ、紹介するよ。
女中頭の喜多。小十郎の異母姉で、政兄と私の乳母。

で隣が鬼庭 綱元。小十郎の異父兄で、私の元付き人兼学問方面の先生。

喜多、綱元。右から藤堂 平助、雪村 千鶴、土方 歳三』

「「初めまして!!」」

「土方 歳三と申します」



青葉の紹介を受け、千鶴と平助は人懐っこい笑顔を浮かべた

土方は真剣な表情で、深々と頭を下げた



「鈴々音様からのご紹介もありました、鬼庭 綱元と申します。以後お見知りおきを」



綱元は軽く頭を下げる



「喜多と申します。それにしても姫様、今まで一体何処にいらっしゃったんですか?」

『それについては小十郎に全て説明したから、小十郎から聞いてくれ。喜多、私と政兄のお古ってまだある?』

「え、ええ…ございますが…」



青葉の問いに、喜多は戸惑いながら答える

それに土方は察しがついたのか、浅く眉間に皺が寄る



「…鈴々音…まさか?」

『流石、トシ。察しが良い』



ニヤリと笑う青葉に土方は苦笑い



「…まぁ確かにここなら構わねぇがな…」

『話が分かる奴だね、相変わらず。喜多、千鶴と平助を着替えさせてやってくれない?』



二人を見やった喜多、何かを察した様に笑みを浮かべた



「ええ、お任せを!さぁさ、お二方行きますよ」

「「えぇ!?」」



戸惑う二人に対し、青葉は満面の笑み



『いってらっさーい』



mae tugi





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