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「伊達軍って姉ちゃんのとこ?」

『そ。私の義兄・伊達 政宗が総大将な。私と対極に右目に眼帯をしてる所から、二つ名は独眼竜。

伊達軍師・片倉 小十郎。
兄貴が己の背中を任す程の腹心、それ故に竜の右目と呼ばれる』

「隊長もいるしね〜」



青葉の言葉に、佐助が続けて口を開く



「その実力は、一騎当千。
無益な殺生は好まず、常に大局を見る…伊達の影役者ってね!」

『…私の事はどーでも良いだろ…。あと伊達で有名ったら、兄貴の従兄弟の成実…小十郎の異父兄の綱元か?』



溜息混じりで、青葉は首を傾げながら語る

それに小太郎が頷いた



「…竜の右目、伊達 成実、鬼庭 綱元…主…四人で伊達四傑と呼ばれる…」

「こちらでは伊達三傑ですね…きっと青葉さんの存在でしょう」



小太郎の言葉に、山南は納得した表情を浮かべた



『伊達はこんなんかね…次は、甲斐だな。出番だ、オカン』

「俺様、オカンじゃないってばっ!」



二人のやり取りに皆慣れたのか、苦笑を浮かべるだけ



「えと、甲斐についてだったよね?総大将は武田 信玄公、あの方は…豪快っていうか、器がデカいっていうか…」

『豪快豪胆熱血大将、って言えば早くね?』

「…まぁ…ね…」



口ごもる佐助に、青葉はきっぱり言い切った



『佐助の事は皆は分かってるから…後は幸村か』

「…若獅子…」

「若獅子?」



小太郎の呟きに、皆が首を傾げる



『あぁ、真田 幸村の二つ名だよ。私の兄貴の宿敵でな、二槍の使い手。

あと…異常な程の甘味好き

「あはー。俺様、被害被ってたー」



渇いた笑みを浮かべて、視線を逸らす佐助

皆が表情を強張らせた



mae tugi





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