「………………」
『………………』
広間に包む静寂、理由は至極簡単
土方と青葉が、非常に険悪なのだ
「…あの二人、何かあったのか?」
「…今朝、すげぇ怒鳴り声したよな?」
「…千鶴、知ってるか?」
「…いえ…」
その険悪さに、皆が身を寄せて小声で話す
『……聞こえてんぞ』
「「「すんませんっ!」」」
地を這う様な青葉の低い声色と、鋭い視線に身体を震えさせる
この日、土方と青葉は目を合わせる事はなかった
*****
二人の険悪な雰囲気は暫く続いた
仕事に関しては会話を話すが…それ以外は全く会話を交わさない
その険悪な雰囲気は、屯所にも影響を与えていた
何処となく皆がぎくしゃくし始めたのだ
これには近藤も、頭を悩ませた
そんな、ある日…
mae tugi
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