「「成仏して下さーいっ!!」」
「誰がGhost(ゴースト)だっ、誰が!?」
「「意味分かんないよー!!」
ここは屯所の中庭
なのだが……
千鶴と平助が、何故か互いに抱き合っていた
しかも座り込んで、震えている
何か【見たくない物を、見た】という雰囲気だ
『ん?』
「どうした?」
『今…千鶴と平助の声がしたような…』
書類を片手に、廊下を闊歩する青葉と土方
不意に青葉が立ち止まるので、土方は首を傾げる
すると急に青葉の顔から、血の気が引く
『………あら?』
「お、おい?本気でどうしたんだよ?」
『…………嫌な予感…』
そう呟いた青葉は、すぐさま走り出した
「おい!青葉っ!?」
「…頼むから、泣き止んでくれ…Boy、Girl…」
「「幽霊が訳分からない言葉喋るー!!」
「はぁ…」
中庭で泣きじゃくる千鶴と平助
二人の目の前には、何故か…
半透明な好青年の姿が
そこへ青葉が、血相を変えて飛び込んで来た
『なっ…!?』
「鈴々音っ!?」
『何で…
政宗兄さんが居るの!?』
mae tugi
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