25ーlane

※ポケモン視点

「ピカッ?」
(あれ?マスター?)



ここはマスターの働く所
カントーからずっとずっと離れた所にある



「ピ、ピカ?」
(マスター?どこ?)



マスターは機械の乗り物のお医者さんだった

けどすっごいバトル強いから、別のお仕事を始めたんだ
僕達お手伝いできるお仕事だから、すごくうれしい!マスター、いつも無理するから



「ピッカァ〜…」
(マスター…)



そのお仕事している場所で、僕はマスターとはぐれちゃった…

マスター、どこなの?



「あ、ピカチュウだ!」

「かわいいっ!」

「やわらけー!」

「ピ、ピカッ!」
(や、やめてっ!)



子供達に見つかって、ぼくをさわったりつねったり

やめて!ぼくは人形じゃないんだ!



「あ、待って!」



やだよ、ぼくはマスターを探してるんだ

君たちに構ってるひまなんかない



「あら、珍しいわ。ピカチュウ」

「ピッ!?」
(あっ!?)



今度はきれーな女のひとたち

…でも。目がギラギラしてて怖い…



「ピカチュウ?サータさんのピカチュウじゃないかしら。彼女の手持ちは、カントーのポケモンだし」

「そうね…迷子かしら?それにしても、可愛いわぁ…」



わわ、女のひとの手がコッチに来るっ!

マスターと違う!変なにおいがしてヤダっ!!



「あ、待って!」



マスター

マスター、どこにいるの?



「ピカァ…」
(マスタァ…)



ぼく、これからちゃんとマスターの言うこと聞くよ

きらいなものも食べるから


だから、ぼくをひとりにしないで…



「おや?」

「…ピ?」
(え?)



この声、聞き覚えがある
振り向くと、そこにはマスターの仲間がいた

彼はマスターと同じお仕事してるひとり



「やはり…貴方サータのピカチュウでございましょう?サータはどうなさったのですか?」

「ピッカァ…」



ぼくに目を合わせてくれる彼は、真っ黒の服を着てる

冷たい様にも見えるけど、すっごい優しいひとでぼくは大好き!



「サータはいらっしゃらないようですが……まさか…」

「ピカァ…」
(う…)



周りを見ると彼は表情を変えた

ぼくが迷子になってることに気づいたんだ、彼はすごく頭も良いから



「仕方ありませんね…サータの所へご案内差し上げましょう」

「ピカ!?」
(ホント!?)



優しくぼくの頭を撫でながら、彼はぼくを抱き上げてくれる

マスターの所に戻れるの!?



「ただし。きちんとサータに謝るんですよ、良いですね?」

「ピカ…」
(ハイ…)

「宜しい」



迷子の君

(……珍しい組み合わせだな)
(先程保護しました)
(悪ぃな、ノボリ。とりあえず…ピィカァチュウゥー!!)
(ピー!?)(ごめんなさいー!?)
(…やれやれ)


***
夢主手持ちはノボリに懐いてる、って話


12.02.20.

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