「「………………」」
『…………………オイ、いい加減にしろ』
ノボリとクダリが可笑しい
漂う雰囲気は険悪で、周囲の駅員達さえ怯える始末
……乗客の前でやらんのが、唯一の救いだが
「「…………………」」
テメェらぁなぁ!
『お前達いい加減にせんか!!』
「「っ!?」」
堪忍袋が切れた!
お前らいい加減にしろ、マジで!!
『…で?どういう意味かな?』
「あ、あの……」
『黙らっしゃい。言い訳はいいから答える』
「は、はいぃぃ!!」
現在、ノボリとクダリを正座させてます。ったく…こんなの乗客に見せられねー
『何が原因でこうなった?』
「「ノボリ/クダリが悪い!!/んで御座います!!」」
『…は?』
流石双子、息ピッタリ…じゃねーよ
何が原因だ、何が…俺は下らない理由に賭ける
***
『下らねぇ……阿呆か、お前らは』
何っう情けない理由だ
お前達、んな事で言い争ってたんかい…
「あほって、サータひどい!!」
「そうでございます!これは私達にとって、重要な事でございます!!」
『何処がだ…』
まぁ、サブウェイマスターとて人間だからな。仕方ねぇったら仕方ねぇんだが…
それはねぇだろ?
『…お前達な…
部屋の家具の位置ごときで俺達を巻き込むな』
二人が言うには、先日新しい家具を購入したらしいのだが…その配置で昨夜、大喧嘩したらしい
…それで今日の険悪さかよ…
『仕事にまで引き摺るな、お前ら』
それでも社会人か、大人か?
ったく情けなくて涙が出てくるぜ…
「だって…」
『だっても何もねぇよ、馬鹿共が。二人が希望しない所に置けば良い話だろ』
「「そうか!/そうですね!」」
…………………………
『気付かなかったんかい!?』
双子の喧嘩
(後日。俺は何故か陰で、オカンと呼ばれる様になった)
(……止めてくれ…)
***
たまには喧嘩するだろう
11.11.23.
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